2009年07月22日

羅喉の来たりしこと

今日の日食。見逃しました。


てか、集中講義だったし曇天だったからいずれにしても無理だったか。



で、その集中講義。


DQ9をやってるDS野郎がかなり目についてむかついた。


家でやれ。


タイトルの羅喉(ラゴウ)とは想像上の星の事。
古代インド天文学・占星術(この二つは厳密に区別されていなかった)では
9つの天体があるとかんがえられていた、それを九曜というんだけど、七曜(日・月・火・水・木・金・土)と羅喉と計都(ケイト)の9つね。
これが中国に伝わり、字化され、日本に来て、宿曜道(すくようどう)とよばれてた。


この羅喉は悪星とされ、この星が太陽や月を喰ってしまうため、日食・月食が起きると考えられていた。
計都は彗星をさしてるとされて、これも悪星。(逆転してることもあるけど)


なので、かつての日本では、日食とか彗星は素敵な天体ショーではなく、
社会が大混乱になるほどの凶事だったんですよ。日月食・彗星を見る=死亡フラグな勢いだったとか。


まあ、近代になってもハレー彗星で地球が滅びるとか言ってたみたいなので、つい最近まで凶事だったようですね。


今では、30何万払ってでも見たい事象になってますが、時代とともに価値観が変化したいい事例ですね。


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この記事へのコメント
まあ実際、日々の恵みを与えてくれる太陽が欠けたり、
今までの暮らしに無かった星が突然現れたりするなんて、
凶兆としか考えられんよね。

保守的だった価値観が、時代の流れと共に変化を好むようになってきたってことなんかな?

今でもじゅうぶん日本は保守的な気はするけども。
Posted by t-sa at 2009年07月22日 23:28
>t-sa
そうだろうね。
人生でしょっちゅう見るもんじゃないし、
原理解明が不完全で予測しきれなかった分、怖かったろーな。
突然太陽が消えるわけだからね。


おそらく、変化したというより、駆逐された、んだと思う。

自然科学の発達とその成果を伝える教育制度の確立。
この2本柱によって、いわゆる「近代的」な価値観、
ヒトとそれ以外のモノを断絶する価値観が確立され
ネットワークの普及でものすごい速度で今もなお展開し続け、地球規模に。
有史上最も早く広く展開した価値観であり、
数学といういかなる立場でも不変性を誇る軸を持つ価値観ですから。


保守的じゃないと、俺の一応専攻している学問が成り立たない(笑)。
まあたいていの場合、革新的ってのはほぼ欧米的であることの意であることが多いから
個人的にはそれってどうなん?て思う。
Posted by ecec at 2009年07月23日 00:32
 
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